太ももをスリムにしたいからジョギングしよう!
女性はこれまで一度くらいは思ったことがありませんか?結論を言えば、その考えは危険です!ジョギングでスリムになれる方もいれば、そうでない方もいます。情報は正しく理解して、効率的な運動習慣を目指しましょう!
「痩せる」「ダイエット」の考え方
「痩せる」と「ダイエット」は、似ているようで異なる概念です。一般的に「痩せる」という言葉は、単に体重を減らすことを意味し、脂肪だけでなく筋肉も減らすことを意味します。
一方で「ダイエット」は、体脂肪を落としながら筋肉を維持・増加させ「体型を引き締める」ことを目的とします。つまり、痩せることが目標ではなく、健康的で美しい体を作り上げるためのプロセスです。
「痩せる」は脂肪も筋肉も落とすこと
痩せるという現象は、食事制限や過剰なカロリー消費によって引き起こされますが、必ずしも美しい体型を作るわけではありません。専門的な言葉を使うと「異化作用(いか:catabolism)」が進むことで、体脂肪や糖質、筋肉を分解して生活に必要なエネルギーを生み出します。
単純な有酸素運動のみ、または食事制限で体重をコントロールする場合、筋肉量の減少が懸念されます。特に太ももに関しては、筋肉が減少すると、脂肪がたるんだ印象になることがあります。筋肉は基礎代謝を高めるため、痩せてもリバウンドしにくい体を作るためには、筋肉を残すことが重要です。
筋トレしている人はよく「カタボる」という言葉を使います。
(死語になっている気もします)
「ダイエット」は必要な筋肉を残して脂肪は落とす
ダイエットの成功は、体脂肪を効果的に減らし、筋肉を維持することです。筋肉の維持は専門用語を使うと「同化(どうか:anabolism)」作用を推進することです。推進するには筋トレ、タンパク質や糖質の補給、十分な睡眠が重要です。
睡眠中は脂肪も筋肉も異化が進みますが、人によっては寝る前にタンパク質を補給して、異化作用のマイナスに抗う人もいます。
特に太もものような大きな筋肉群は、脂肪燃焼に寄与するため、痩せたい部分の筋肉を残して鍛えることが重要です。筋トレと適切な栄養管理を行うことで、筋肉を活かしながら、引き締まったラインを保つことができます。
満足できないなら脂肪→筋肉の順に落とす
「痩せたいけど、筋肉をつけると太く見える」と感じる方も多いですが、そもそも筋肉をつける=太くなるではありません。必要以上に筋肉をつけると太くなります。また、余分な脂肪があれば太くみえます。
今自分が十分な筋肉量があるのか、余分な脂肪があるのか、それによって「筋肉をつけたら太く見える」の判断がしやすくなるでしょう。(太く見える理由は他にもあります)
体組成計を測定して、足の筋肉量が標準値より多ければ十分と判断して良いです。
しかし、良い数値が出ていたとしても、見かけに満足できない方もいらっしゃいます。その場合にはさらに体重を落とすことになりますが、順番が重要です。
まずは脂肪を落とし、次に筋肉を落とすステップを踏むと、リバウンドせずに引き締まったシルエットを維持できます。同時に落とそうとすると、筋肉が先に落ちてしまい、細いのにたるんで見えることもありますので、脂肪を先に減らし、その後筋肉を落とし形を整えるのが理想的です。
太ももをスラッと見せるための筋トレ
太ももを細く引き締めたい場合、単に脂肪を落とすだけではなく、部位ごとの筋トレが効果的です。太ももには様々な筋肉があり、それぞれの特徴に応じたトレーニングを行うことで、引き締まったラインを目指すことができます。
セルライトがつきやすいもも裏の筋トレ
もも裏(ハムストリングス)は、セルライトがつきやすい部分であり、多くの女性が悩む箇所です。この部分の筋肉は日常生活で意識的に働かせることが難しく、意識的に鍛えることが必要です。
ヒップリフトやレッグカールなどで鍛えることができ、脂肪を落としやすくしたり、セルライトができにくくなり、引き締まったラインを作ることができます。また、反り腰やたれ尻の改善・予防に繋げることもできます。
ズボンが擦れてませんか?内腿の筋トレ
内腿(内転筋)は、ズボンが擦れることで気になる方も多い部分です。この筋肉も日常生活で緩む(力が抜ける)こちが多いため、特に意識してトレーニングする必要があります。
内転筋群を鍛えるためには、サイドランジやアダクションなどが効果的です。内腿が引き締まると、脚が細く見えるだけでなく、歩行時の姿勢やバランスも向上します。
やりすぎると太く見える太もも前の筋トレ
太もも前(大腿四頭筋)は、強化しすぎると逆に太く見えてしまうことがあります。特に女性の場合、過剰な負荷をかけると筋肉が発達し、太さが目立つ可能性があるため、慎重に取り組む必要があります。大腿四頭筋のトレーニングにはスクワットが代表的ですが、軽い負荷で回数を増やすことで、太さを抑えながら引き締まった見た目を維持できます。
他の部分も鍛えるとスタイルに影響する。同時筋トレがおすすめ
太ももだけを集中的に鍛えるのではなく、他の部分と連動させた筋トレを行うことで、全体的なスタイルアップを図ることができます。特にお尻や腹部との筋肉のバランスを整えることで、脚がさらに引き締まって見える効果があります。
もも裏と連動する大臀筋はパンツサイズダウンに
太もも裏の筋肉と連動するのが、お尻の大臀筋です。この筋肉を鍛えることで、パンツのウエストやヒップ部分が引き締まり、パンツサイズがダウンする効果が期待できます。大臀筋を鍛える代表的な種目としては、ヒップエクステンションやデッドリフトがあります。これらの運動は、太もも裏にも同時に効果を発揮し、全体的な引き締めに寄与します。
中臀筋はヒップラインを整えてマーメイドラインを
中臀筋は、お尻の横側に位置する筋肉で、ヒップラインの美しさに大きく関わります。中臀筋を鍛えることで、腰からヒップ、太ももにかけてのラインが整い、いわゆる「マーメイドライン」と呼ばれる美しい曲線を作ることができます。アブダクションやクラムシェルが、中臀筋を効果的に鍛えるエクササイズです。
お腹を鍛えて姿勢を整えると下半身の見え方が変わる
お腹の筋肉、特に腹直筋や腹斜筋を鍛えることで、姿勢が整い、下半身の見え方に大きな影響を与えます。姿勢が悪いと、体重が偏り、太ももやお尻に余計な負担がかかり、脚が太く見えることがあります。プランクやロシアンツイストなどの腹筋運動を取り入れることで、上半身と下半身のバランスが改善し、引き締まった全体像を作ることができます。
コメント